ブログ blog

ブログ

2026.9.21

脊柱管狭窄症とは?歩くと足がしびれる「間欠性跛行」の原因と対処法

少し歩くと足やふくらはぎがしびれて痛くなり、いったん立ち止まって前かがみで休むとまた歩けるようになる——このような経験はありませんか。買い物や散歩の途中で何度も休憩が必要になり、外出がおっくうに感じている方もいらっしゃるかもしれません。

このような症状は「脊柱管狭窄症」に特徴的なサインの一つと考えられています。年齢のせいだと諦めてしまう前に、仕組みと対処法を知っておくことが大切です。

脊柱管狭窄症のイメージ画像

この記事でわかること

  • 脊柱管狭窄症がなぜ起こるのか、その仕組み
  • 「歩くと悪化し、休むと軽減する」という特徴的な症状(間欠性跛行)
  • 自分でできるセルフケアと、避けたほうがよい姿勢
  • 受診が必要な危険サイン(レッドフラッグ)

結論から言うと、脊柱管狭窄症は多くの場合、前かがみの姿勢を活用しながら歩行の工夫をすることで、日常生活での負担を軽減できると考えられています。ただし、症状が進行している場合は専門的な評価が必要です。まずはご自身の症状の特徴を確認しながら読み進めてください。

脊柱管狭窄症とは?なぜ起こるのか

脊柱管とはどこか

背骨の中には、脳から続く神経の束(脊髄・馬尾神経)が通る「脊柱管」というトンネルのような空間があります。この空間が何らかの原因で狭くなり、中を通る神経が圧迫されることで、腰や足に症状が現れます。

加齢による神経の通り道の変化

加齢に伴い、背骨を支える椎間板や靱帯が変性し、厚くなったり骨が変形したりすることで、脊柱管が徐々に狭くなっていくことが主な要因と考えられています。中高年以降に多くみられる病気です。

「間欠性跛行」という特徴的な症状

脊柱管狭窄症でよくみられる症状に「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」があります。歩いているうちに足のしびれや痛みが強くなり、少し前かがみになって休むと症状が和らぎ、また歩けるようになるという特徴的な経過をたどります。これは、前かがみの姿勢をとることで脊柱管が一時的に広がり、神経への圧迫が緩むためと考えられています。自転車には比較的長く乗れるのに歩くとつらい、という方もこのタイプに多いとされています。

なお、足のしびれや痛みは、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛でも生じることがあり、原因によって対処法が異なります。ご自身の症状がどのタイプに近いか気になる方は、あわせてご覧ください。

やって良いこと・避けるべきこと

やって良いこと 避けるべきこと
前かがみの姿勢を意識して活用する 腰を反らす姿勢を長時間続ける
歩行時にこまめに休憩を取る 症状を我慢して無理に歩き続ける
杖やシルバーカーなど歩行を支える道具を活用する 反り腰になりやすい高いヒールでの長時間歩行
痛みのない範囲で活動量を保つ 「動くと悪化するから」と過度に活動量を減らす
症状が進行する場合は専門機関に相談する 自己判断で市販薬のみに頼り受診を先延ばしにする

自分でできるセルフケア

ステップ1 歩行時の工夫

外出時は、こまめに休憩を挟みながら歩くことを心がけてください。前かがみになって少し休むと症状が和らぐことが多いため、ベンチや手すりのある場所を休憩ポイントとして活用するのも一つの方法です。

ステップ2 痛みが落ち着いている時の軽い運動・ストレッチ

痛みが落ち着いている時期には、股関節を軽く曲げるストレッチや、体幹の筋力を意識した軽い運動を取り入れることが、症状の緩和につながる可能性があると考えられています。腰を反らす動きは避け、無理のない範囲で行ってください。

ステップ3 再発予防のための生活習慣

  • 長時間、腰を反らす姿勢(高い場所の物を取る、後ろに反り返る等)を避ける
  • 杖や手押し車など、前かがみを保ちやすい歩行補助具を活用する
  • 適度な運動習慣で体幹・下肢の筋力を維持する
  • 体を冷やしすぎない

これらは症状緩和や進行予防の一助となる可能性がある習慣として紹介されていますが、症状の程度や原因は人によって異なりますので、繰り返し症状が出る場合は自己流のケアだけに頼らず専門家にご相談ください。

なぜそのNG行動は避けるべきか

腰を反らす姿勢や動作は、脊柱管をさらに狭める方向に働き、神経への圧迫を強めてしまう可能性があると考えられています。反対に、前かがみの姿勢は脊柱管を広げる方向に働くため、症状が和らぎやすいとされています。日常生活の中で、洗濯物を高い位置に干す、後ろを振り返るといった腰を反らす動作が症状のきっかけになっていないか、意識してみてください。

また、「歩くと痛いから」と活動量を極端に減らしてしまうことも、筋力低下や体力低下につながり、かえって生活の質を下げてしまう可能性があると考えられています。無理のない範囲で活動量を保つことが大切です。

こんな症状があればすぐ受診を(レッドフラッグ)

以下のような症状がある場合は、神経の圧迫が強く、緊急性の高い状態である可能性があるため、自己判断で様子を見ずに、できるだけ早く医療機関を受診してください。

  • 排尿や排便がしづらい、または感覚がわかりにくい
  • 足の力が急激に入らなくなった
  • 安静にしていても足の痛みやしびれが強い
  • お尻や内ももの感覚が鈍い(サドル麻痺)
  • 短い距離しか歩けないほど症状が急速に進行している

これらは、神経の束が広範囲に圧迫される状態(馬尾症候群)などの可能性があり、早急な対応が必要になる場合があります。「年齢のせい」と自己判断せず、上記に当てはまる場合はすぐにご相談ください。

仙台若林整形外科クリニックでの脊柱管狭窄症への対応

当院では、日本整形外科学会専門医が問診と身体診察を行い、レントゲンや超音波診断装置(エコー)なども活用しながら、症状の原因や状態を評価します。脊柱管狭窄症は間欠性跛行の有無や歩行距離など、症状の経過を詳しく伺うことが診断の手がかりになるため、丁寧な問診を大切にしています。

保存療法が中心となる場合は、国家資格を持つ理学療法士・柔道整復師が在籍する体制のもと、症状に応じたリハビリテーションを行っています。なお、当院で導入している拡散型衝撃波治療器(インテレクトRPW)は、単独の自由診療メニューではなく、リハビリテーションの一環として症状や状態に応じて組み合わせる位置づけの機器です。

また、脊柱管狭窄症は加齢に伴う骨や靱帯の変化が背景にあることが多いため、当院に完備しているDEXA方式骨密度測定装置で骨密度もあわせて確認することができます。骨粗鬆症やロコモティブシンドローム(運動器の機能低下)が気になる方は、あわせてご相談ください。

若林区エリア最大規模となる約180坪の院内で、通いやすい環境を整えています(駐車場250台完備)。

まとめ:自己判断せず、まずはご相談ください

脊柱管狭窄症は、腰の痛みでお悩みの方によくみられる原因の一つです。前かがみの姿勢の活用や歩行の工夫で日常生活の負担を軽減できると考えられていますが、レッドフラッグに当てはまる症状がある場合や、歩ける距離が急に短くなっている場合は、自己判断を続けず一度専門医にご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

監修者情報

仙台若林整形外科クリニック 院長 日本整形外科学会専門医

※院長プロフィール詳細は院長・スタッフ紹介ページをご覧ください。

仙台若林整形外科クリニック

〒984-0826
宮城県仙台市若林区若林2丁目7-34 ゼライスタウン若林

長町一丁目駅から徒歩15分 駐車場250台完備
診療時間 月 火 水 木 金 土 日 祝
9:00~12:30 × ×
14:30~17:30 × ×
休診金曜日・土曜日
当院は金曜日・土曜日が休診ですが、日曜日と祝日は午前(9:00〜12:30)および午後(14:30〜17:30)も通常通り診療しております。平日お忙しい方も安心してご来院ください。