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このようなお悩みありませんか?

  • 腕を上げようとすると肩に激痛が走り、ある角度から上がらない 「つり革につかまる、高いところの物を取る、服の袖に腕を通すといった日常動作がつらい」

  • 夜、痛む方の肩を下にして寝ると激痛が走り、目が覚めてしまう 「寝返りを打つたびに肩がズキズキと痛み(夜間痛)、睡眠不足が続いていて精神的にも消耗している」

  • 背中に手が回らない、髪を洗う・結ぶ動作がスムーズにできない 「エプロンの紐を結ぶ、後ろのポケットの財布を取るなど、肩を後ろに回す動作(結帯動作)が制限されている」

  • 痛みが引いてきたものの、腕を上げようとすると力が抜けてしまう 「激しい痛みは治まったのに、自分の力で腕を持ち上げようとすると、肩の奥が引っかかる感じで力が入らない」

  • 突然、肩に猛烈な激痛が走り、1ミリも動かすことができなくなった 「ぶつけたり捻ったりしていないのに、夜間や朝方に急激な激痛に襲われ、冷や汗が出るほど痛む」

肩関節の構造と痛みの本質|仙台若林整形外科クリニック

「動かない」のか「腱が切れている」のか、正確な鑑別が必要です

肩関節は、人間の身体の中で最も動く範囲(可動域)が広い関節です。これは、球状の腕の骨(上腕骨頭)が、受け皿となる肩甲骨の浅い窪みに乗っているだけの極めて不安定な構造をしているためです。この不安定さを補うために、肩の奥には「腱板(けんばん)」という4つの筋肉の腱の複合体と、それを包む関節包(かんせつほう)が配置されています。

多くの方が肩の痛みを「四十肩・五十肩」と自己判断しがちですが、実際には「腱板が断裂している(ちぎれている)」ケースや、「カルシウムの結晶が沈着して炎症を起こしている」ケースがあります。

特に「腱板断裂」は、五十肩と症状が酷似していますが、放置すると断裂が拡大し、将来的に関節の変形や筋力低下(腕が上がらなくなる麻痺状態)を招くリスクがあります。当院では、これらを明確に「鑑別診断」することから治療を開始します。

肩の痛みを引き起こす代表的な疾患|仙台若林整形外科クリニック

肩の痛みは、インピンジメント(衝突)の有無、夜間痛の程度、可動域制限の性質などを医学的に評価し、以下の疾患から原因を特定します。

疾患名 主な病態・原因 特徴的な症状とロジック

肩関節周囲炎

(四十肩・五十肩)

加齢に伴い肩関節の周囲の組織(関節包など)に炎症が起き、その後関節が硬く癒着する(拘縮)。 「他人の力(介助)を借りても腕が上がらない」のが特徴。徐々に肩全体の動きがロックされる。

肩腱板断裂

転倒して手をつく、あるいは加齢による変性で、肩のインナーマッスルの腱(腱板)が部分または完全断裂する。 痛みはあるが「反対の手で支えれば腕は上まで上がる」、または「腕を降ろすときに途中でガクンと力が抜ける」。

石灰沈着性腱板炎

腱板の中にリン酸カルシウム結晶(石灰)が突然沈着し、急性で猛烈な化学的炎症を引き起こす病態。 何の前触れもなく突然発症する猛烈な激痛。痛みで夜全く眠れず、肩を触られるだけで激痛が走る。
肩峰下インピンジメント症候群 肩を動かす際に、骨と骨の隙間で腱板や滑液包(クッション)が挟み込まれ、慢性的な炎症を起こす状態。 腕を真横から上に上げていく途中(60°〜120°の間)でだけピンポイントで痛みが生じる(ペインフルアーク)。

仙台若林整形外科クリニックによる「肩の痛み」診療|仙台若林整形外科クリニック

超音波(エコー)による腱板(インナーマッスル)のリアルタイム診断

レントゲン検査だけでは、軟部組織である「腱板の断裂」や「滑液包の炎症」を診断することは不可能です。当院では、診察室にて超音波診断装置(エコー)を用い、肩を実際に動かしながら腱の連続性や擦れ具合をリアルタイムで観察します。これにより、微細な状態をその場で正確に特定できます。

肩甲骨・胸椎のアライメントを修正する個別リハビリ

肩関節は、肩甲骨や背骨(胸椎)と連動して動きます。肩だけにアプローチしても、土台となる肩甲骨の動きが悪ければ痛みは再発します。当院では、[理学療法士]が全身のバイオメカニクスを評価し、体幹から肩甲骨を正しく連動させるための運動療法をマンツーマンで指導。インナーマッスルの再教育を行い、滑らかな動きを取り戻します。

肩の痛みの治療ステップ|仙台若林整形外科クリニック

1.詳細な触診と可動域・誘発テスト(臨床評価)

肩のどの部位に圧痛があるかを確認し、腕を特定の角度に捻ったときの痛みの出方(ペインフルアークサイン、ドロップアームサインなど)から、障害されている箇所を予測します。

2.高精度画像診断(レントゲン×エコー)

レントゲンで骨の変形や石灰化の有無を確認し、同時にエコーを用いて腱板の断裂の有無や厚み、滑液包の腫れを客観的データとして取得・分析します。

3.痛みのコントロール(薬物療法・ピンポイント注射)

特に夜間痛が強い場合は、適切な消炎鎮痛剤の処方に加え、エコーガイド下で炎症の主座(肩峰下滑液包や関節腔内)へ正確に注射を行い、早期に日常生活の睡眠と動作を確保します。

4.段階的リハビリテーション(拘縮解除と動作修正)

炎症が治まったら理学療法士によるリハビリへ移行します。まずは固まった関節包などアプローチ、最終的には肩甲骨や体幹を連動させた正しい可動域の獲得を目指します。

肩の痛みに関するよくある質問と回答(FAQ)|仙台若林整形外科クリニック

Q1. 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と「単なる肩こり」は、痛みの原因や対処法にどのような違いがありますか?

A. 「肩こり」は首から背中にかけての筋肉の血行不良・疲労であるのに対し、「四十肩・五十肩」は肩関節の内部(関節包や腱)に生じる明らかな「炎症」です。アプローチが根本的に異なります。

【当院の視点】 多くの患者様がこの2つ混同されますが、医学的には全く異なる病態です。肩こりは、僧帽筋などの表層の筋肉が持続的な緊張によって血流障害を起こしている状態であり、運動やマッサージ、姿勢改善で軽快します。

一方で四十肩・五十肩(医学名:肩関節周囲炎)は、肩のインナーマッスル(腱板)や関節を包む袋(関節包)が微小な損傷や加齢によって炎症を起こしている状態です。最大の特徴は、「肩の動かせる範囲(可動域)が物理的に狭くなる」点にあります。髪を後ろで結べない、エプロンの紐を結べないといった「拘縮(こうしゅく)」が現れたら五十肩のサインです。

当院では、これを単なる経年変化として片付けず、超音波(エコー)検査を用いて関節内部のどこの組織に炎症や水(関節液)が溜まっているかを正確に特定します。急性期の炎症に対してマッサージを行うと、炎に油を注ぐように悪化するため、まずは論理的な鑑別診断を行うことが治療の絶対的な前提となります。

Q2. 夜、寝ているときに肩がズキズキ痛んで目が覚めてしまいます(夜間痛)。なぜ夜間に痛みが強くなるのでしょうか?

A. 寝ている姿勢(水平位)になることで、肩関節の内部の圧力が上昇すること、および睡眠時の体温低下や血流の変化が神経を刺激するためです。

これは炎症が強い「急性期」の典型的な症状です。

【当院の視点】 「夜も眠れず精神的に参ってしまう」と訴える患者様は非常に多いです。この夜間痛のメカニズムは論理的に解明されています。立った状態では重力によって腕が下方に引っ張られ、肩関節の隙間が保たれますが、横になると腕の重みが直接肩にかかり、さらに関節の袋(関節包)の内圧が高まって神経を圧迫します。また、夜間に副交感神経が優位になることで血管が拡張し、炎症部位の拍動性の痛みが強くなります。

当院の臨床において、夜間痛のコントロールは最優先事項です。なぜなら、睡眠障害は痛みの閾値を下げ、組織の修復を遅らせるからです。当院では、炎症を速やかに鎮めるための関節内注射を適切に配置するほか、後述する「夜間の正しいポジショニング(枕やタオルの配置)」を理学療法士が具体的に指導します。まずは「朝まで眠れる状態」をロジカルに作り出すことが、リハビリを円滑に進めるための鍵となります。

Q3. 肩が上がらないのはすべて五十肩ですか?「腱板断裂(けんばんだんれつ)」との見分け方や放置するリスクを知りたいです。

A. すべてが五十肩ではありません。肩を支えるインナーマッスルの筋(腱板)が切れる「腱板断裂」の可能性があり、五十肩と違って自然治癒しにくいため、早期の正確な鑑別が必要です。

【当院の視点】 「歳だから五十肩だろう」という思い込みは非常に危険です。当院の統計・臨床経験上、50代以降で肩の痛みが数ヶ月以上続いている方の一定数は、実際には腱板断裂を引き起こしています。

簡易的な見分け方として、五十肩は「痛みのために、他人に腕を挙げてもらっても途中でロックされて上がらない」のに対し、腱板断裂は「自分の力では途中で力が抜けて上がらないが、他人に挙げてもらうと上まで上がる」という特徴があります。腱板は一度完全に断裂すると、自然に繋がることはほぼありません。放置すると、切れた筋肉が徐々に脂肪へと変性し、将来的に手術をしても繋がらなくなったり、変形性肩関節症へと進行したりします。

当院では、レントゲンには写らない腱の断裂を高解像度エコーで評価し、部分断裂であれば残った筋肉を補強する機能的リハビリを、完全断裂で手術が必要な場合は適切なタイミングで専門医へ紹介いたします。

Q4. 昨日まで何ともなかったのに、突然、肩に目から火が出るほどの激痛が走りました。腕を1ミリも動かせないのですが、これはどのような病気ですか?

A. 「石灰沈着性腱炎(せっかいちんちゃくせいたいえん)」の可能性が極めて高いです。

肩の腱の内部に、リン酸カルシウム(石灰)が急激に沈着することで生じる、整形外科特有の急性炎症です。

【当院の視点】 夜間や早朝に救急車を呼ぶことを考えるほどの激痛で来院される方が多いのが、この疾患です。40〜50代の女性に多く発現する傾向があります。本来は骨にあるべきカルシウム成分が、なぜか肩の腱の中にミルク状(または歯磨き粉状)に溜まり、それが周囲の組織を圧迫して猛烈な炎症を引き起こします。

この疾患に対する当院のアプローチは非常に迅速です。診断はレントゲン検査で肩の関節に白い影(石灰)が写るため、即座に確定できます。治療においては、エコーで石灰の位置を確認しながら、ピンポイントで局所麻酔薬とステロイド剤を注射します。この注射により、早ければ数時間、遅くとも翌日には嘘のように痛みが激減します。激痛を我慢して数日間過ごすのは医学的に全くメリットがありませんので、直ちに当院を受診してください。

Q5. 肩の痛みに受ける「注射」にはどのような種類や効果がありますか?何度も打って癖になったりしないでしょうか?

A. 例として主に関節の潤滑油となる「ヒアルロン酸注射」、強い炎症を抑える「ステロイド注射」、硬くなった組織を解きほぐす「ハイドロリリース(筋膜リリース)」などがあります。適切な診断のもとで行えば、癖になる(依存する)ものではありません。

【当院の視点】 「注射を打つと癖になるから打ちたくない」という思い込みを持つ患者様がいらっしゃいますが、これは誤解です。注射は麻薬のような依存性があるわけではなく、「痛みの原因物質を物理的に除去・抑制し、早期にリハビリを行える状態を作るための医療ツール」です。

当院では、目的に応じて厳密に使い分けます。

Q6. 肩の痛みを早く治すためには、痛くても無理に動かした方が良いですか?それとも安静にすべきですか?

A. 病気の「時期(病期)」によって180度異なります。痛みの強い「急性期」は絶対安静(動かさない)が必要ですが、痛みが落ち着いた「慢性期」は積極的に動かす必要があります。

【当院の視点】 肩の治療で最も治療期間を長引かせる原因は、「動かすべき時期を間違えること」です。五十肩を例に挙げると、病期は「炎症期(急性期)」「拘縮期(慢性期)」「回復期」の3つに分類されます。

炎症期(何をしても痛い、夜間痛がある時期): 組織が傷つき、火事を出している状態です。この時期に「固まるといけないから」と無理にストレッチをしたり動かしたりすると、炎症が拡大し、最終的な治癒が大幅に遅れます。この時期は注射や内服で消炎に徹し、動かさないことが正解です。

拘縮期(激しい痛みは引いたが、肩が固まって上がらない時期): 火事が鎮火し、焼け跡が固まってしまった状態です。ここからは安静は逆効果になり、痛みのない範囲(心地よい突っ張り感のレベル)から、理学療法士の指導のもとで積極的に関節の可動域を広げる運動(リハビリ)を開始しなければ、肩が完全に固まってしまいます(凍結肩)。 当院では、患者様が今どのステージにいるのかを診察で評価し、その日に合わせた「動かし方の明確なポイント」を提示します。

Q7. 整形外科で行う肩のリハビリは、街のマッサージや整体院での施術と何が違うのですか?

A. 肩関節は体の中で最も複雑な構造(360度可動する球関節)をしているため、解剖学的な裏付けのない「揉む・捻る」施術は組織を破壊するリスクがあります。

整形外科リハビリは、骨・腱の力学的動態に基づいた医療行為です。

【当院の視点】 肩関節は、股関節のように深い骨のバケツにはまっているわけではなく、浅いお皿の上に大きな骨の球が乗っているだけの非常に不安定な構造です。それを4つの筋肉(腱板)や関節包が精密なバランスで繋ぎ止めています。

整体院などで「肩のインナーマッスル(腱板)が部分的に擦り切れている(腱板断裂)」ことを見落とされたまま、肩を大きく回されたり、無理に引っ張られたりして断裂が広がり、激痛で当院に駆け込んでくる患者様もおります。 当院のリハビリテーションは、国家資格を持つ理学療法士が、医師の診断(レントゲン・エコーによる構造的評価)を共有した上で実施します。単に肩の筋肉をほぐすのではなく、「肩甲骨の動き(肩甲胸郭関節)の不全」「胸椎の硬さ」「腱板の出力低下」といった、肩の負担を増やしている根本的な力学的エラーを評価し、科学的エビデンスに基づいて修正します。

Q8. 肩が痛くて眠れないとき、どのような姿勢で寝れば痛みが和らぎますか?(自宅でのポジショニング)

A. 痛む側の肩の後ろから肘にかけて「バスタオルやクッション」を敷き、肩が体より後ろに落ち込まない(水平よりやや前に出る)ようにサポートする姿勢が医学的に最も負担が少ないです。

【当院の視点】 受診された患者様へ、今夜からすぐに実践できる具体的なセルフケアとして必ずお伝えしているのが、この「睡眠時のポジショニング」です。仰向けで寝ると、重力によって肘が布団に沈み込み、肩関節の前方が引き伸ばされて強い夜間痛を引き起こします。

【具体的な対策ステップ】

仰向けで寝る場合: 痛む側の「肩の後ろ」から「肘・手首」にかけて、折りたたんだバスタオルや薄いクッションを差し込みます。目安として、肘が体のラインよりも数センチ浮き、お腹の上で手を軽く休めているような角度を作ります。これにより関節内の圧力が劇的に下がります。

横向きで寝る場合: 必ず「痛む側の肩を上」にしてください。そして、胸の前に大きめのクッションや抱き枕を置き、痛む側の腕をその上に乗せるようにして、腕がだらんと下に垂れ下がるのを防ぎます(下側の肩も巻き込み防止のため少し前に出します)。 当院では、このような日常生活の具体的な指導までを医療の一環として重視しています。リハビリ室で実際のタオル配置を再現しながら、患者様が自宅で迷わないよう具体的にサポートします。

仙台若林整形外科クリニック

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当院は金曜日・土曜日が休診ですが、日曜日と祝日は午前(9:00〜12:30)および午後(14:30〜17:30)も通常通り診療しております。平日お忙しい方も安心してご来院ください。