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2026.9.1

子供の膝の痛み、成長痛?オスグッド病のセルフチェック

「膝が痛い」とお子さまが訴えているけれど、外に見た目の変化もないし、そのうち治る成長痛だろうと様子を見ていませんか。実はスポーツをしているお子さまの膝の痛みの多くは、成長期特有の「オスグッド病」であることが知られています。見分け方を知らないまま放置すると、痛みが長引いたり、練習量の調整が遅れたりすることがあります。

オスグッドで悩むサッカー部の学生

オスグッド病は、膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下にある骨の出っ張り(脛骨結節)に痛みや腫れが生じる、成長期特有のスポーツ障害です。日本整形外科学会によると、10〜15歳ごろの成長期に、ジャンプやダッシュを繰り返すスポーツ(サッカー・バスケットボール・バレーボールなど)をしているお子さまに多く見られます。単なる成長痛と異なり、脛骨結節という決まった場所がピンポイントで痛み、押すと痛みが強くなるという特徴があります。この特徴を知っておくことが、セルフチェックの第一歩です。

セルフチェック比較表:成長痛 ⇔ オスグッド病

チェック項目 成長痛の傾向(○) オスグッド病の傾向(×)
痛む場所 膝の奥や太もも、すねなど場所が曖昧で移動する 膝のお皿の下の骨の出っ張り(脛骨結節)がピンポイントで痛む
押した時の反応 押しても特に痛みが強くならないことが多い その部分を押すとはっきり痛がる
腫れ・熱感 通常はない 患部が腫れて熱を持つことがある
痛みが出るタイミング 夜間や運動後、心当たりなく痛むことが多い 運動中・運動直後、特にジャンプ動作の着地時に痛む
スポーツ歴 運動をしていない子にも起こる サッカー・バスケ・バレーなどジャンプ・ダッシュの多い競技をしている子に多い

セルフチェックの方法

  1. 痛む場所を指1本で確認する:膝のお皿の下、骨が出っ張っている部分(脛骨結節)を指で押してみます。
  2. 左右を比べる:片方の脛骨結節だけが腫れている、出っ張りが大きい場合は要注意です。
  3. 運動との関連を確認する:練習前後や、ジャンプ・ダッシュの動作をした時に痛みが強くなるかを確認します。
  4. 日常生活での様子を見る:正座がつらい、階段の上り下りで痛がるといった様子がないか観察します。
  5. 上記に複数該当する場合は、自己判断で様子を見続けず受診する:スポーツ整形外科での検査をおすすめします。

NG行動とその根拠

  • 「そのうち治る」と痛みを我慢させてスポーツを継続させる:オスグッド病は、成長期の骨がまだ軟らかい時期に、大腿四頭筋に繰り返し引っ張られることで起こるとされています。痛みを我慢して負荷をかけ続けると、症状が長引く要因になり得ます。
  • お子さまが痛みを隠していることに気づかない:「レギュラーを外されたくない」という心理から、初期の痛みを大人に伝えない子供は少なくありません。歩き方の左右差や、練習後に患部を触るといった仕草にも注意が必要です。
  • 自己判断で長期間、運動を完全に休ませる、または逆に我慢させて継続させる:どちらの極端な対応も適切ではありません。練習内容の調整(ジャンプ動作を控える、走り込みは可能など)は、医学的な判断のもとで決めることが望ましいです。

【危険信号】早めの受診が必要なサイン

  • 安静にしていても痛みが強い、夜間に痛みで目が覚める
  • 患部の腫れや熱感が強い
  • 転倒やぶつけた後など、はっきりしたきっかけで急に痛みが出た
  • 片足に体重をかけられない、歩き方が明らかにおかしい

これらに該当する場合、オスグッド病以外の原因(骨折、感染症など)の可能性もあるため、自己判断せず早めに整形外科を受診してください。

仙台若林整形外科クリニックの診療体制

当院では、日本整形外科学会専門医が、成長期特有の骨・関節トラブル(骨端症)への知識をもとに、オスグッド病をはじめとする成長期のスポーツ障害に対応しています。スポーツ整形外科では、単に「休ませる」だけでなく、競技を続けながら痛みの原因に向き合うための調整をご提案します。

超音波診断装置(エコー)を用いて、骨の成熟度や炎症の状態を確認しながら、お子さまの成長段階に応じた治療管理を行います。膝の痛みが長引いているお子さまがいらっしゃる場合は、ジャンパー膝など他の膝のスポーツ障害と合わせて、まずは検査で原因を確認することをおすすめします。

まとめ

子供の膝の痛みは、単なる成長痛と自己判断してしまいがちですが、脛骨結節という決まった場所がピンポイントで痛む場合は、オスグッド病の可能性があります。セルフチェックで気になる点があれば、自己判断で様子を見続けず、早めにご相談ください。

初めての方は初めての方へのページもあわせてご確認いただけます。

【監修者情報】

この記事は、日本整形外科学会専門医である仙台若林整形外科クリニック院長が監修しています。

仙台若林整形外科クリニック

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